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仕上げ
アセテート100%の生地をシワやクラックを最小限に抑えた最高の状態に仕上げるためには、オープンジッガー、または常圧ビーム染色機で染色します。アセテート経糸とスパンレーヨン緯糸で織った生地は、オープンジッガーや常圧気流染色機で染めることができます。複合織物の染色時は、浴比20対1から30対1を維持するよう留意します。溶液に入れる原反の量が多すぎるとシワがひどくなり、乾燥工程でテンター枠に張っても除去できなくなります。
精練および糊抜き
- 染めの前に経糸の糊を完全に除去し、仕上反に経スジが出ないようにする
- 冷水ですすぎ、ムラがある場合はすべて取り除く
- 液温度は、摂氏38度(華氏100度)に設定。pH 8.5~9.0になるよう、アニオン洗剤とソーダ灰を投入
- 液温度を摂氏71~82度(華氏160~180度)に上げ、30分から1時間その温度を維持したまま放置
- 摂氏60度(華氏140度)まで冷却。10分間、流水ですすぎ、水切り
- 摂氏49度(華氏120度)で、すすぎを繰り返す
- 水切後、次の染色工程に向け槽をもう一度満たす
精練では、非イオン性洗剤は生地から除去するのが難しいため、アニオン洗剤の方が好ましいです。生地に非イオン性洗剤が残ると染料の分散性が悪くなります。すすぎが効率的に行えないジッガー染めでは、この点が特に重要です。また、糊抜きの障害になる腐食性、強アルカリ性、または陽性洗剤の使用は避けてください。さらに、アセテートはpH 9.0以上にさらされると、光沢が著しく失われ、鹼化が起こり、再生セルロースに換わってしまいますので、染めのプロセスに悪影響を及ぼします。鹼化が起こったかどうかは、糊を抜いただけの生機を直接染料で染色してみるとすぐにわかります。
染め
アセテートは、必ず分散染料で染めるようにします。ジッガー染めでは、エネルギーの高い染料よりも低い染料のほうが好ましいです。カチオン染料を使うと発色はよいのですが染めムラが出る可能性があります。カチオン染料は、アセテートに対する親和力はありませんが、アクリルに対する親和力が大きいのです。アクリルはアセテートに使用される糊の多くに含まれているため、糊が完全に除去されていないと、カチオン染料はアクリル糊を染め経糸スジの原因になります。
100%アセテートの生地およびアセテートとスパンレーヨンの複合生地は、次のように染めます。
- 次の助剤を摂氏27度(華氏80度)の染液に加える:金属イオン封鎖剤0.33g/l、または硬水軟化剤(カルゴン)、燐酸モノナトリウム0.08g/l、およびアニオン洗剤0.07g/l
注:レーヨンに使用する染料の種類によっては、他の助剤を加える必要もある |
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- ぬるま湯でペースト状にした分散染料と少量のアニオン剤を、摂氏71度(華氏160度)の湯に加え分散させる
注:染料メーカーの指示通りにレーヨン染料を追加し攪拌のこと
- 摂氏82~88度(華氏180~190度)までゆっくりと加温
- 摂氏82~88度(華氏180~190度)で1時間放置
留意点
- 摂氏93度(華氏200度)以上になると、光沢が失われ、生地が損傷する可能性がある
- 溶液を搾ること
- すすぎは十分に
染色後の乾燥
生地を全幅に広げて水抽出吸引スロットにかけて走らせると、余分な水分は除去されます。この工程を経ることで、生地の乾燥がより経済的に行えます。アセテート地は水分率が低いため、乾燥時間はたいしてかかりません。裏地用生地は、蒸気で華氏250~300度に熱した金属シリンダーの上を走らせて乾燥させるのが一般的です。生地の構造によっては、華氏250~275度で、ループドライヤーまたはテンター枠を使って乾燥することもできます。いずれの方法でも、経と横方向の張力は、生地を歪めないよう最小にします。乾燥温度が高すぎると、アセテートの柔らかい風合いが損なわれてしまいます。
アセテートに使う分散染料
分散染料は、求められる堅牢度に応じて選ばなければなりません。長年にわたってアセテートに使われている分散染料には以下のものがあります。
分散黄色3
分散黄色34
分散黄色86
分散橙5
分散橙25
分散橙58
分散橙59
分散赤78
分散赤117
分散赤135
分散青3
分散青7
分散青27
分散青102
分散黒3

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